2022年05月16日 12:30
池島炭鉱のいま・発電所と造水施設(長崎市池島町)
撮影日:2022(R4).04.09
『これが日常、これが現実・・・。』
今回は選炭工場群と同様に、池島に上陸し先ず目に飛び込んでくる発電所の現状です。
池島発電所は1967年(昭和42年)に完成。
選炭過程で生じた微粉炭を燃料としていました。出力は8,600kw。
池島炭鉱は、九州電力から海底ケーブルで送られる電気と池島発電所の電気を使用し操業していました。電気的にいう並列運転で電力を供給していました。
また、ボイラーの排熱を利用して海水を淡水化する造水装置も設置し、海水から1日に2,650tの真水を造り、島内の需要を賄っていました。
池島炭鉱閉山(2001年・H13)後の平成14年3月に廃止。
淡水化装置に関する過去記事
→ 池島 2014 その4・海水淡水化装置(長崎市池島町)
では、過去と今の写真です。
2008年(H20)8月
まだ塗装が残っている部分もあります。
内部構造も維持できています
通路、階段、鉄柵等、破損や脱落は見られません。
電気集塵機の大きなダクトも繋がっています。
2022年(R4)4月
遠くからの全体像は変化が無いようですが・・・。
近づいて見ると・・・。
型枠の太い鉄骨以外は殆ど損壊、崩落しています。
奥の選炭工場群と同様に崩落しています。
昨今、池島は「非日常」「ノスタルジック」「幻想的」・・・を体感できる場所だと数多く紹介されています。
確かに廃墟となり崩れていく工場や人が消えたアパート群を見ると時の流れを痛感し、私たちの日常生活とはかけ離れた異空間のように感じますが、池島の歴史や関わりのある人達にとっては、決して「非日常」ではなく「日常」「現実」の姿だと思います。
形あるものが崩れ消え去るように私たちの心も移ろい行き、歴史や現実ですら忘れてしまうのでしょうか・・・。
今やデジタルの時代、その時々の事象をタイミング良く、正しく記録していくことが重要だと感じています。
今日は発電所と造水装置のお話でした。つづく・・・。
空中映像(YouTubeより引用)
→ 池島炭鉱跡/長崎ドローン4K空撮(NAP DRONE TEAM)
『これが日常、これが現実・・・。』
今回は選炭工場群と同様に、池島に上陸し先ず目に飛び込んでくる発電所の現状です。
池島発電所は1967年(昭和42年)に完成。
選炭過程で生じた微粉炭を燃料としていました。出力は8,600kw。
池島炭鉱は、九州電力から海底ケーブルで送られる電気と池島発電所の電気を使用し操業していました。電気的にいう並列運転で電力を供給していました。
また、ボイラーの排熱を利用して海水を淡水化する造水装置も設置し、海水から1日に2,650tの真水を造り、島内の需要を賄っていました。
池島炭鉱閉山(2001年・H13)後の平成14年3月に廃止。
淡水化装置に関する過去記事
→ 池島 2014 その4・海水淡水化装置(長崎市池島町)
では、過去と今の写真です。
2008年(H20)8月
まだ塗装が残っている部分もあります。
内部構造も維持できています
通路、階段、鉄柵等、破損や脱落は見られません。
電気集塵機の大きなダクトも繋がっています。
2022年(R4)4月
遠くからの全体像は変化が無いようですが・・・。
近づいて見ると・・・。
型枠の太い鉄骨以外は殆ど損壊、崩落しています。
奥の選炭工場群と同様に崩落しています。
昨今、池島は「非日常」「ノスタルジック」「幻想的」・・・を体感できる場所だと数多く紹介されています。
確かに廃墟となり崩れていく工場や人が消えたアパート群を見ると時の流れを痛感し、私たちの日常生活とはかけ離れた異空間のように感じますが、池島の歴史や関わりのある人達にとっては、決して「非日常」ではなく「日常」「現実」の姿だと思います。
形あるものが崩れ消え去るように私たちの心も移ろい行き、歴史や現実ですら忘れてしまうのでしょうか・・・。
今やデジタルの時代、その時々の事象をタイミング良く、正しく記録していくことが重要だと感じています。
今日は発電所と造水装置のお話でした。つづく・・・。
空中映像(YouTubeより引用)
→ 池島炭鉱跡/長崎ドローン4K空撮(NAP DRONE TEAM)