2013年07月10日 01:30

音無井路十二号分水(大分県竹田市大字九重野)

撮影日:2013(H25).06.08

『水の分配を巡る争いをまさに丸く治めた円形分水』

江戸時代初期より、山間部の傾斜地にある田畑に水を送る水路(井路)工事は計画されたが、幾多の困難を克服し完成したのは明治に入ってからであった。
しかし、完成した3つの幹線水路に注がれる水量を廻って農民同士の争いが絶えず、お互い反目しあう日々が続いた。
分水1


そこで平等に水を分配する施設として作られたのが、「円形分水」である。
完成は昭和9年であった。
分水3


サイフォンの原理で円形水槽の中央から勢いよく水が湧き出し、20個の分水窓を農地の面積に応じて5個、7個、8個と分配し、3つの幹線水路に公平に分配する仕組みになっている。
分水2


灌漑に命や全財産をかけた先人の志は、清き水の流れとなり豊かな大地を潤し続けている。

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