2012年12月10日

長崎要塞 神ノ島高砲台跡(長崎市神ノ島1丁目・神ノ島公園内)

撮影日:2012(H24).12.09

『コンクリートで塞がれた壕に、再び光が差す日はやってくるのか・・・。』

江戸時代より長崎港周辺は、四郎ケ島、伊王島、神ノ島に佐賀藩が当時最先端の台場を築くなど、国防の要となっていました。

また、明治期になってからは、1899(明治32)年に佐世保要塞砲兵連隊の一個大隊が長崎に配置され、翌年、長崎要塞司令部が設置されました。
長崎要塞は、長崎港及び港内の造船施設などの防衛のために建設されたもので、3ヶ所の砲台によって構成されていました。
3ヶ所の砲台とは、神ノ島低砲台、神ノ島高砲台、そして蔭ノ尾島砲台です。

神ノ島高砲台6


神ノ島低砲台と蔭ノ尾島砲台にはそれぞれ2台の90mm速射カノン砲が長崎湾口に砲口を向け、神ノ島高砲台は280mm榴弾砲8門が港外に砲口を向け設置されていたと聞きます。



設置された大砲の種類はカノン砲と榴弾砲、違いを簡単に説明すると砲弾の大きさは言うまでもありませんが、カノン砲の砲弾は真っ直ぐ船の腹をめがけて飛んでいくのに対し、榴弾砲は放物線を描いて船の頭上から落ちてくる。そんなイメージでしょうか・・・。
正確な設置場所ではありませんが、こんな感じで攻め込んでくる敵艦への攻撃を想定していたと思われます。
神ノ島高砲台7


1枚目の写真、コンデジが入るくらいの煉瓦が抜けた部分があったので中を撮ってみました。
ゴミもなく、埋め戻された形跡もなく綺麗な状態です。隣の壕とは横穴で繋がっているようにも見えます。
将来の戦争遺構としての再活用などを考慮し、入口だけを塞いだようにも思えます。
神ノ島高砲台5


勾配の大きな石積の階段。階段を下りるとまた格納庫のような施設があります。
神ノ島高砲台4


その隣には砲座と思われる丸く平らな場所が残っています。丸い花壇にぴったりですね。
草で隠れて分かりにくいのですが、砲座周辺にはいくつものくぼみが確認できます。
神ノ島高砲台8


また別の場所にも同じような施設があります。
神ノ島高砲台1


何の一部なのか分かりませんが、煉瓦の構築物が残っています。
神ノ島高砲台2


神ノ島高砲台3


神ノ島低砲台の遺構は残っていないようです。
また、蔭ノ尾島砲台があった場所は香焼島と埋め立てにより一体となり、今は三菱香焼造船所の敷地となっているため近づくこともできません。

神ノ島高砲台周辺は、公園に整備される過程で崩される事なく現状保存されたようです。
公園案内板には一部に「防空壕」と記されていますが、長崎要塞や高砲台の説明はありません。
四郎ケ島の台場も含め、神ノ島一体に存在する遺構の説明があっても良いと思いました。

chibitaro0102 at 20:54コメント(0)トラックバック(0)戦争遺構  

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