2010年02月11日 00:55
伊王島灯台(長崎市伊王島町)
撮影日:2010(H22).02.06
『六角形の灯台と、無筋コンクリート造の退息所』
港から灯台までの距離は大してないのですが、だらだらと登り坂ばかりが続きます。
自転車を借りた意味が殆どありませんでした。

伊王島灯台は、慶応2年(1866年)、米・英・仏・蘭の4カ国との江戸条約に基づき、全国8カ所に設置された灯台の一つです。
竣工は明治3年(1870)年。鉄造洋式の灯台としては、日本で初めてという貴重な構造物でした。
昭和20年8月、長崎市に投下された原子爆弾の爆風で、灯塔部が傷んだため、昭和29年隣接地に四角形の灯台として修復、平成15年9月に本来の六角形灯台に復元されました。
灯塔のドームは、原爆にも耐えた明治の建設当時のものが使用されています。
設計は日本政府が初めて雇った外国人技師で、イギリス人のR・H・ブラントン。
日本各地に、彼が手掛けた美しい灯台が幾つも残っています。
『六角形の灯台と、無筋コンクリート造の退息所』
港から灯台までの距離は大してないのですが、だらだらと登り坂ばかりが続きます。
自転車を借りた意味が殆どありませんでした。

伊王島灯台は、慶応2年(1866年)、米・英・仏・蘭の4カ国との江戸条約に基づき、全国8カ所に設置された灯台の一つです。
竣工は明治3年(1870)年。鉄造洋式の灯台としては、日本で初めてという貴重な構造物でした。
昭和20年8月、長崎市に投下された原子爆弾の爆風で、灯塔部が傷んだため、昭和29年隣接地に四角形の灯台として修復、平成15年9月に本来の六角形灯台に復元されました。
灯塔のドームは、原爆にも耐えた明治の建設当時のものが使用されています。
設計は日本政府が初めて雇った外国人技師で、イギリス人のR・H・ブラントン。
日本各地に、彼が手掛けた美しい灯台が幾つも残っています。
灯台の位置・北緯32度42分51秒、東経129度45分41秒
構造・白色 塔形 コンクリート造
等級及び灯質・四等 群閃発光 毎30秒ごとに4閃光
光度・15万カンデラ
光達距離・20.5海里(約38キロメーター)
高さ・地上~頂部まで11.5m、水面から灯火64.4m

初代の灯台はすぐ隣、この六角形の基礎上に造られていました。

美しく切り出された砂岩が、見事に並べられています。
伊王島に砂岩があると、何かの書物で見たことがありますが、この岩が伊王島産かどうかは未確認。

さらに驚くことに、ブラントンがこの地に灯台建設のため視察に訪れた際、「すでに鉄造りの頑丈な灯台が建っていた」との手記を残しており、近年、その証拠となる古文書が発見され、慶応4年(1868年)6月に模型のような鉄造六角形の「灯明台」がすでにあったことが立証されています。
この「灯明台」が、ブラントンの鉄造六角形洋式灯台のモデルになったそうです。

岬の先端には展望所もあります。
天気が良く、松島、池島、江島がはっきり見えました。

灯台下には吏員退息所、いわゆる灯台守の宿舎が建っています。
こちらも同じくブラントン設計で、明治10年完成。
我が国初の無筋コンクリート造です。
眼前には五島灘が広がっています。

コンクリート一部木造の洋館建。
外国から輸入したセメントを用いて造られています。当時、セメントは高価な貴重品だったそうです。
改修を経て、昭和63年より灯台記念館として、灯台の歴史や備品などを紹介しています。

退息所のベランダです。
こちらも基礎を砂岩でしっかり築き、建物が載せられていることがよく分かります。


昭和46年(1971年)灯台の自動化により退息所兼事務室も無人となりました。
建物内部も当時のまま改修され、床は居室が板張り、共用の中央室は石畳のようになっています。暖炉がおしゃれです。

この展示品は、長崎県北松浦郡の二神島灯台で使用されていた閃光レンズです。
1918年のフランス製レンズ。光をプリズム(レンズ)の曲面で反射させ、平行光線として灯台の灯りをより遠くまで届かせる仕組みになっています。

退息所の管理を任されているおじさんが、点灯、作動させてくれました。
訪れる人も居なかったせいか、写真を撮ることも忘れ、長々と話し込んでしまいました。

今回は伊王島灯台のみ訪問しましたが、沖之島天主堂、千畳敷など見所たくさんの伊王島。
また、ゆっくり訪問したいと思います。
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コメント一覧
6. Posted by ちび太郎 2010年02月15日 00:28
kazunoichiさま
無事、ご帰還 お疲れ様でした。
写真を整理しながら、「たぶん江島・・・」と思って、載せました。
地図で確認しながら、「たぶん・・・」。
灯台の明るさよりも、島民の方々の温かさにふれた時間でしたかね。
三度目の正直。次回は晴天、べた凪だと思いますよ!
無事、ご帰還 お疲れ様でした。
写真を整理しながら、「たぶん江島・・・」と思って、載せました。
地図で確認しながら、「たぶん・・・」。
灯台の明るさよりも、島民の方々の温かさにふれた時間でしたかね。
三度目の正直。次回は晴天、べた凪だと思いますよ!
5. Posted by ちび太郎 2010年02月15日 00:20
teesさま
こんばんは。
伊王島、私も灯台に行ったのは初めてでした。
釣には何度も行っていたんですけどね!
暖かくなったら、歩いて回るのもいいかなぁと思いました。
伊王島に向かう船内、往きはみんな元気一杯ですが、帰りはくたびれてみんな眠ってますね。
私もですが(笑)。
こんばんは。
伊王島、私も灯台に行ったのは初めてでした。
釣には何度も行っていたんですけどね!
暖かくなったら、歩いて回るのもいいかなぁと思いました。
伊王島に向かう船内、往きはみんな元気一杯ですが、帰りはくたびれてみんな眠ってますね。
私もですが(笑)。
4. Posted by kazunoichi 2010年02月14日 08:29
こんにちは。
あの『江島』ですね・・・(ノ_-。)
でも、見えるんですね、知らなかった・・・。
ワタシがあの島に渡るときは、2回とも雨まじりと『雨男』なんですが、次回いく事があったら、晴天に包まれます事を。
・・・
・・・・
あ・・・
出来ればもう・・・
んな事、いっちゃいけませんね v( ̄∇ ̄)v
あの『江島』ですね・・・(ノ_-。)
でも、見えるんですね、知らなかった・・・。
ワタシがあの島に渡るときは、2回とも雨まじりと『雨男』なんですが、次回いく事があったら、晴天に包まれます事を。
・・・
・・・・
あ・・・
出来ればもう・・・
んな事、いっちゃいけませんね v( ̄∇ ̄)v
3. Posted by tees 2010年02月11日 14:59
先日は空も澄んでいて撮影日よりでしたね〜
伊王島ってこんな見所があるんですね!
近くてすぐ行けるだけに、意外と行った事がないんですよね(汗
ビアガーデンに2回行っただけだったかな(^^
もうすぐ車で行けるようになりますね〜
でもそうなると少し有り難みが無くなる様な気もするな。。。
伊王島ってこんな見所があるんですね!
近くてすぐ行けるだけに、意外と行った事がないんですよね(汗
ビアガーデンに2回行っただけだったかな(^^
もうすぐ車で行けるようになりますね〜
でもそうなると少し有り難みが無くなる様な気もするな。。。
2. Posted by ちび太郎 2010年02月11日 10:54
サルル 様
灯台に向かいながら、炭鉱の痕跡はないかとキョロキョロしましたが、
炭住があったであろう雰囲気の土地や、藪に埋もれた階段くらいでした。
伊王島も長きに渡り炭鉱で栄えた島ですが、閉山後はリゾート開発優先で
炭鉱があった面影すらありません。
次回、上陸する機会には、藪に埋もれたコンクリの塊でも探そうかと
思っています(笑)。
灯台に向かいながら、炭鉱の痕跡はないかとキョロキョロしましたが、
炭住があったであろう雰囲気の土地や、藪に埋もれた階段くらいでした。
伊王島も長きに渡り炭鉱で栄えた島ですが、閉山後はリゾート開発優先で
炭鉱があった面影すらありません。
次回、上陸する機会には、藪に埋もれたコンクリの塊でも探そうかと
思っています(笑)。
1. Posted by サルル 2010年02月11日 08:52
こんにちは。
伊王島灯台いいですね。行ってみたくなりました。
池島の方もよく見えていますね。
30年ほど前に母と港から歩いて灯台を目指しましたが、炭住を進むごとに監視のスズメバチ君が現れて恐怖で断念した思い出があります(^^;;
伊王島灯台いいですね。行ってみたくなりました。
池島の方もよく見えていますね。
30年ほど前に母と港から歩いて灯台を目指しましたが、炭住を進むごとに監視のスズメバチ君が現れて恐怖で断念した思い出があります(^^;;