2009年03月16日 23:07
続・煉瓦煙突(長崎市香焼町)
撮影日:2009(H21).03.16
「山下コークス工場の煉瓦煙突・その2」
新緑の中に立つ煉瓦煙突、どこから眺めても絵になります。
今回は離れて眺めるだけでなく、煙突直下で直に煉瓦に触れてきました。
(最近香焼に行くたび、藪と格闘しているような気が・・・。)
「山下コークス工場の煉瓦煙突・その2」
新緑の中に立つ煉瓦煙突、どこから眺めても絵になります。
今回は離れて眺めるだけでなく、煙突直下で直に煉瓦に触れてきました。
(最近香焼に行くたび、藪と格闘しているような気が・・・。)
斜面を6-7m登ると煙突にたどり着きます。
足下とツル等に注意しながら登れば、特に難しいことはありません。
煙突の土台、煉瓦積みの始まりは石積みの基礎がしっかり築かれているようです。
写真右側には高さ1m程度の開口部があります。
開口部に向かって斜めの石積みがつながっています。
煉瓦の大きさを測ってみました。
210mm×100mm×50mmです。
蒟蒻煉瓦より大きいような感じです。情報があればご指導願います。
開口部の煉瓦には樹木が寄生しています、栄養をどこから吸収しているのか・・・。
生命の力強さを感じます。
穴があるとやっぱり覗いて見たくなるものです。やっぱり男なら!(スミマセン!笑)。
煙道は「真っ黒」かと単純に思っていましたが、煤などはまったくありあせん。
休止して数十年、風雨にさらされ逆に綺麗さっぱりなっています。
煉瓦の微粉が溜まっているくらいです。
ただし、内部の煉瓦積みはかなりスカスカ、歯抜けの状態です。
開口部や土台周辺に煉瓦が散乱していないことから、休止以降に崩落して抜け落ちたとは思えません。
角の取れていない煉瓦も見られます。当初、煙道の煉瓦積みはどのようなものだったのでしょうか?やはり隙間無く煉瓦が埋まっていたのでしょうか・・・。
煙突のてっぺんは開口しています。空がちゃんと見えます!
もし、煉瓦が1個でも落ちてきて頭を直撃したら、間違いなくあの世行き!なんて事を思いながら、なおも覗いてみると何やらロープのようなものが2本ぶら下がっています。
(実際はカメラをセルフタイマーにして撮っているのでご安心を!)
よくよく見ると、ぶら下がっているのではなく、ツル性植物が天に向かい、光りの差し込む方向へ延びているものでした。
一体どれだけの時間がかかって、目指す空に辿り着いたのか、想像もできませんね。
つるの根っこ部分です。炉の中心近くから育っています。
種子が鳥か何らかの要因によって炉の中に運ばれ発芽する。それだけでも極めて低い確立だと思います、まして、それが天に向かって伸び続けるなんて、すごい!としか例えようがありません。
ぐるっと煙突を一回りすると、今度は間違いなく上部からケーブルが下りてきています。
たぶん避雷針ではないかと想像します。
今は折れているので、地面まで達していません。
外部壁面の様子です。方向によって崩落度合いが異なるような感じがします。
単純な四角い煉瓦ですが、並べ方を変えるだけでいろいろな表情で楽しませてくれます。
帰り際、香焼町図書館にある「香焼町史」の中に「山下コークス工場配置図」の記述を見つけたのでメモして帰り、自宅で書き直してみました。
前回訪問時に、「山下コークスには3本の煙突があった」と言われた老人の話と完全に一致します。
この煙突が間違いなく「山下コークス」のものだとすれば、3本の煙突のうち真ん中に位置する煙突であろうと考えます。
ただし、現在煙突が立っている位置と工場敷地には6・7mの高低差があります。
煙突と炉はどのようにつながっていたのか?
煙突と3号・4号炉を結ぶ通路のような記載は、一体何を意味するものか?
また新たな疑問が生まれてしまいました。
煙突周囲の山中に何か新たな遺構が残っていないか確認しましたが、何も見つかりませんでした。
青い空、白い雲、蒼い海、緑の木々に包まれてポツンと立つ煉瓦煙突。
流れる時代を見守るような威風堂々たる姿は、周囲の工場や近代的設備ですら、うち消してしまうような力を持っています。
足下とツル等に注意しながら登れば、特に難しいことはありません。
煙突の土台、煉瓦積みの始まりは石積みの基礎がしっかり築かれているようです。
写真右側には高さ1m程度の開口部があります。
開口部に向かって斜めの石積みがつながっています。
煉瓦の大きさを測ってみました。
210mm×100mm×50mmです。
蒟蒻煉瓦より大きいような感じです。情報があればご指導願います。
開口部の煉瓦には樹木が寄生しています、栄養をどこから吸収しているのか・・・。
生命の力強さを感じます。
穴があるとやっぱり覗いて見たくなるものです。やっぱり男なら!(スミマセン!笑)。
煙道は「真っ黒」かと単純に思っていましたが、煤などはまったくありあせん。
休止して数十年、風雨にさらされ逆に綺麗さっぱりなっています。
煉瓦の微粉が溜まっているくらいです。
ただし、内部の煉瓦積みはかなりスカスカ、歯抜けの状態です。
開口部や土台周辺に煉瓦が散乱していないことから、休止以降に崩落して抜け落ちたとは思えません。
角の取れていない煉瓦も見られます。当初、煙道の煉瓦積みはどのようなものだったのでしょうか?やはり隙間無く煉瓦が埋まっていたのでしょうか・・・。
煙突のてっぺんは開口しています。空がちゃんと見えます!
もし、煉瓦が1個でも落ちてきて頭を直撃したら、間違いなくあの世行き!なんて事を思いながら、なおも覗いてみると何やらロープのようなものが2本ぶら下がっています。
(実際はカメラをセルフタイマーにして撮っているのでご安心を!)
よくよく見ると、ぶら下がっているのではなく、ツル性植物が天に向かい、光りの差し込む方向へ延びているものでした。
一体どれだけの時間がかかって、目指す空に辿り着いたのか、想像もできませんね。
つるの根っこ部分です。炉の中心近くから育っています。
種子が鳥か何らかの要因によって炉の中に運ばれ発芽する。それだけでも極めて低い確立だと思います、まして、それが天に向かって伸び続けるなんて、すごい!としか例えようがありません。
ぐるっと煙突を一回りすると、今度は間違いなく上部からケーブルが下りてきています。
たぶん避雷針ではないかと想像します。
今は折れているので、地面まで達していません。
外部壁面の様子です。方向によって崩落度合いが異なるような感じがします。
単純な四角い煉瓦ですが、並べ方を変えるだけでいろいろな表情で楽しませてくれます。
帰り際、香焼町図書館にある「香焼町史」の中に「山下コークス工場配置図」の記述を見つけたのでメモして帰り、自宅で書き直してみました。
前回訪問時に、「山下コークスには3本の煙突があった」と言われた老人の話と完全に一致します。
この煙突が間違いなく「山下コークス」のものだとすれば、3本の煙突のうち真ん中に位置する煙突であろうと考えます。
ただし、現在煙突が立っている位置と工場敷地には6・7mの高低差があります。
煙突と炉はどのようにつながっていたのか?
煙突と3号・4号炉を結ぶ通路のような記載は、一体何を意味するものか?
また新たな疑問が生まれてしまいました。
煙突周囲の山中に何か新たな遺構が残っていないか確認しましたが、何も見つかりませんでした。
青い空、白い雲、蒼い海、緑の木々に包まれてポツンと立つ煉瓦煙突。
流れる時代を見守るような威風堂々たる姿は、周囲の工場や近代的設備ですら、うち消してしまうような力を持っています。