2009年01月20日 22:52

万田鉱・外観(熊本県荒尾市)

撮影:2006(H18).11.12と2008(H20).02.23

「九州・山口の近代化遺産群」として世界文化遺産暫定リストに追加された熊本県荒尾市の万田坑が、立坑櫓の塗装や巻き上げ機室の補修補強などを行うため、約1年間施設の見学ができなくなるそうです。
今日は以前訪問した際に撮りためていた写真を公開します。
既にアップした写真と重複するものがあると思いますがご了承願います。
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選炭場から見る竪坑櫓
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万田鉱は三井三池鉱の主力坑として稼働し1951年(S26)採炭を停止したが、97年(H9)まで排水などの目的で使われていました。つまり三井最後の山である「有明鉱」の存続のため稼働していたのでしょう。
2000年(H12)には国の重要文化財に指定されましたが、老朽化が著しく専門家委員会より倒壊の危険性を指摘されていました。

本日の写真を撮りに訪れた際、施設内を案内頂いた「万田坑ファン倶楽部」の方から、倒壊する写真を撮りたいと言って台風の最中カメラを構えていた人がいた、との話を伺いました。
そこまでの意欲は私にはありません!って言うか倒壊して欲しくありません!



構内に引き込まれた線路、資材等の運搬にでも使用されていたのでしょうか。
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出炭と作業の安全を祈願する山の神
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ここまで老朽化すれば倒壊の危険性もやはり大でしょう。
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石炭運搬のため鉄道の引き込みも数多く、隣接して万田駅が整備され多くの貨車が並んでいたそうです。
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第一竪坑櫓台座跡
このコンクリート基礎の上に東洋一の高さと呼ばれていた高さ30.7mの櫓が建っていました。
昭和29年に北海道芦別炭鉱第一竪坑に移築され、再利用されたがすでに現存していません。

フェンス内に残る竪坑は今だ塞がれていません!
元々の竪坑は深さ273m。今は数十メートル下に満ちている地下水を視認できます。
鉄製のフェンス足場に立つには勇気が必要です。
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汽缶場跡と巨大煙突。
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万田鉱から少し距離をおいた、大牟田市宮原町の三池鉱業所宮原浄水場に隣接する住宅。
いずれの炭鉱住宅なのか不明。

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